13.空海の世界に触れて
短い謝恩旅行で、私は偉大な空海の世界に少しばかり触れることができた。旅程の中で、空海が若いころ勉強した飛鳥の久米寺を訪れ、空海のひたむきな求道の姿勢を想像した。また、飛鳥時代の遺跡も眺めることができたが、空海が藤原京の寺院遺跡群を見たときに、唐の密教を学びたい気持ちがいや増したことが想像できた。
空海とおよそ一世紀以上離れた飛鳥寺時代白鳳期の仏教遺跡群に私も興味がそそられた。が、今回の旅の勉強対象とすることはできなかった。空海と関わりある人たちを調べるのに精いっぱいであった。仏教伝来と天皇家の歴史は、これまた大きな表題である。興味はそそられる。

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